3月は花屋にとって行事が多くて何かと忙しい日が続きます。
卒業式・卒園式などの花束や、春休みの各種発表会のお花、企業などの異動・送別の花束などの需要期が集中的にやってきます。
どの花屋も忙しいようで、市場に行くとずいぶん早い時間から花屋の車がいっぱい集結していて停めるところがありません。売り場もごったがえしていて、欲しいものが手に入らなかったりもします。そんな状況ですので値段は当然いつもよりかなり高くて「えぇっ!」と心の中で何回も叫びながらの仕入れです。卒業式の花束などは低予算でも見栄えがしないと申し訳ありませんので、花材のチョイスも含めて真剣勝負です。
私も大学の卒業式には部活の後輩から花束をもらいました。実際のところ、もらう方としてはどんな花束でも全く関係ないんですよね。特に男は。もらえたことが嬉しい。
でも、あげる方はそうはいきません。他の部活の花束や、先輩が他からもらった花束が気になります。誰よりも素敵で立派な花束を贈りたいという気持ちがあります。花屋が実際に接するのは贈り主ですので、できるだけこの欲求に応えられるような花束を作りたいと思うわけです。
何だかんだと戦ってきた3月がバタバタと通り過ぎました。
4月からは消費税率が「8」という中途半端な数字になって暗算がすぐにはできなくなります。個人的には一気に「10」にしてもらいたかったのですが、それはそれでいろんな弊害があるようで・・。電卓をいつも持って歩く必要がありそうです。