胡蝶蘭は大変高価なお花で、一鉢が1万円~数万円の価格帯の商品です。
お店の開店や周年のお祝い、オフィスの開設・移転のお祝いなどには特に人気のある商品です。
名古屋ではだいたい3万円の胡蝶蘭からは5本立(お花の房が5本)のものが多く使われます。花市場には同価格帯のもので3本立の花列が長い胡蝶蘭も入荷して来ますが、多くの花屋が5本立を採用しているようです。
これが、東京・大阪など他の地域では全く違った状況のようです。
3万円の胡蝶蘭と言えばまず3本立で花列が長い(輪数の多い)ものが通常商品のようです。
現地の花屋さんに聞きますと5本立の胡蝶蘭は市場でもあまり見かけないとのことで、仮に見かけてもあまり仕入れることはないという声もありました。5本の短いものよりも3本の長いものの方がお客様に人気があるという、地域的な好みが背景にあるようです。
私個人的には、この地方で長年花屋をやっているせいかもしれませんが、3万円のご予算ならばやはり5本立の胡蝶蘭の方が見栄えがすると思いますし、全体の姿としてバランスがよく美しいと思います。(ただ、名古屋には5本立が多く入ってくるため、そのクオリティーが他の地域よりも高いという可能性はあるかもしれません。)
**胡蝶蘭のご注文は姉妹サイト「名古屋胡蝶蘭」で承っています**
またこれも私見ではありますが、1本にあまりにも輪数が多いと最初の1輪目はずいぶん前に咲き始めているはずですので、花が終わりを迎え始めるのが早いのではないかと思います。
このように地域での好みや歴史や慣習などが原因で、胡蝶蘭の形態が違います。全国的に有名なスタンド花の風習(名古屋では、お店の開店祝いに贈られたスタンド花を通りがかっただけの人でも好きなだけ抜いて持ち帰ります)
だけでなく、胡蝶蘭においても名古屋には独自性があるようです。